STORIES
利用者さんの物語
数字では伝わらない、在宅の日々
さくらが寄り添った、それぞれの暮らし
制度の説明や料金の表だけでは、訪問看護の本当の姿は伝わりません。 私たちがこれまでうかがってきたご家庭には、ひとつひとつ違う物語がありました。 その一部を、ご本人・ご家族の許可をいただいて(※サンプルのため内容は架空です)ご紹介します。

「もう一度、台所に立ちたい」
83歳・女性の3ヶ月
大腿骨を骨折し、手術のために入院していた83歳の女性。退院の話が出たとき、ひとり暮らしの彼女は「家に帰っても、何もできないのでは」と不安そうでした。
さくらは週2回の訪問を開始。看護師が傷あとの管理と全身状態の観察を行い、理学療法士が「台所に立つ」という目標に向けて、立ち上がりと歩行のリハビリを重ねました。
最初はベッドからトイレまでがやっとだった彼女が、ひと月後には伝い歩きで台所へ。3ヶ月後には、自分で味噌汁をつくれるようになりました。
「自分の家のごはんが、いちばんおいしいね」。
台所に立つ彼女のうしろ姿を見て、私たちは在宅看護の意味をあらためて感じました。

「最期は、この家で」
桜を見届けた、72歳の春
がんの終末期と告げられた72歳の男性は、「病院ではなく、この家で最期を迎えたい」と望みました。
ご家族は「自分たちで看取れるのか」と大きな不安を抱えていました。
さくらは、主治医と連携して痛みのコントロールを行い、24時間体制で見守りました。
訪問のたびに男性の好きな庭の話を聞き、ご家族には起こりうる体の変化を前もってお伝えして、心の準備を支えました。
容体が変わった夜には、当番の看護師がすぐに駆けつけました。
庭の桜が咲きはじめた朝、男性はご家族に囲まれて静かに旅立たれました。
奥さまの「うちで看取れて、本当によかった」という言葉を、私たちはずっと忘れません。

「お母さんが、少し眠れる夜を」
1歳児とご家族の毎日
人工呼吸器とともに生まれた1歳の男の子。吸引や経管栄養など、24時間つきっきりのケアを担うお母さんは、慢性的な睡眠不足で疲れ果てていました。
「自分が倒れたら、この子はどうなるのか」——そんな不安を抱えていました。
さくらは定期的に訪問し、医療的ケアの一部を担いました。
お母さんに手技をお伝えしながら、訪問中はお母さんが休めるよう配慮。きょうだい児の遊び相手になることもありました。
「ほんの少しでも、自分の時間が持てるようになった」。
お子さんの成長を見守ると同時に、ご家族の暮らしを支えること。
それも訪問看護の、大切な役割です。

「また、自分の足で庭に出たい」
脳梗塞後の70代男性
脳梗塞で右半身に麻痺が残った70代の男性。退院後は外出をあきらめ、家のなかでも転倒が心配でした。
ご本人がリハビリの初日に教えてくれた目標は、「また、自分の足で庭に出て、花の手入れがしたい」というものでした。
さくらの理学療法士(PT)は、その目標から逆算してプログラムを組みました。
ご自宅の段差や手すりの位置に合わせて立ち上がり・歩行の訓練を重ね、看護師も体調を見守りながらサポート。
数か月後、男性は伝い歩きで縁側まで出られるようになりました。
「庭の花がまた見られるなんて」。
リハビリの目標は、検査の数値ではなく、その方が「したいこと」から始まります。
どんな小さな願いでも、まずは聞かせてください。
ご家族からいただいた声
「夜中に呼吸が乱れたとき、電話一本で看護師さんが来てくださいました。あの安心感がなければ、家での介護は続けられませんでした。」
「私たちには分からない体の変化を、先回りして教えてくださいました。慌てずに最期まで母に向き合えたのは、さくらさんのおかげです。」
「報告が早く、丁寧。利用者さんの小さな変化もすぐに連絡をくださるので、チームとしてとても動きやすいです。安心してご紹介できます。」
