Mechanism — How It Works
効能のメカニズム
鍼やお灸が、からだにどのように働きかけると考えられているのか。やさしくご紹介します。
「ただのツボ刺激」ではありません
鍼(はり)治療は、体にある「ツボ」と呼ばれる場所に細い鍼を刺すことで、体の不調を整えていく方法です。 神経・血流・自律神経・からだ本来の力などに働きかけると考えられており、お灸(きゅう)は温熱でじんわりと めぐりやバランスを整えていく施術です。ここでは、鍼やお灸が体にどう作用すると考えられているのかを、 東洋医学と現代医学の両面からご紹介します。



鍼(はり)が働きかけると考えられている要素
01
ツボ(経穴)への刺激
ツボを刺激すると、皮膚・筋肉・自律神経を通じて脳や内臓へ情報が伝わり、身体の働きが整うと考えられています。
02
痛みのコントロール
鍼の刺激が痛みの信号の伝わり方に影響するという「ゲートコントロール理論」が知られています。慢性的な痛みのケアに用いられます。
03
鎮痛物質の分泌
鍼の刺激により、脳から鎮痛にかかわる物質(エンドルフィン・セロトニンなど)が分泌されると考えられています。
04
血流の促進
微細な刺激により血管が拡張し、血のめぐりが改善することで、筋肉のこりや冷え・むくみのケアに役立つとされています。
05
自律神経のバランス
交感神経と副交感神経のバランスにアプローチし、不眠・ストレス・動悸といった不調のケアに用いられます。
06
からだ本来の力
ごく小さな刺激が「修復しよう」とする反応を引き出し、免疫やホルモンのバランスにも関わると考えられています。
お灸(きゅう)のしくみ
お灸とは、「もぐさ(ヨモギの葉を加工したもの)」を体のツボにのせて、やさしく温める伝統的な施術です。 ポイントは「温かさ」と「ツボ」の組み合わせにあります。
- 温かさが血のめぐりをよくする 熱の刺激で血管が広がり、血の流れが促されると考えられています。固まった筋肉がゆるみ、こりがやわらぐことを目指します。
- ツボを刺激して体を整える 東洋医学では、ツボは“気や血”が流れる道のポイント。温めることで自律神経や内臓の働きのバランスにアプローチします。
- 体が「整えよう」とする力 お灸の温熱刺激によって、からだが本来もっている力を引き出すことを目指します。
ひとことで言うと、お灸は「温かさで血のめぐりと体のバランスを整えて、体が自分で元気になれるよう助ける方法」です。 当院では、お灸を用いた逆子へのアプローチのご相談も承っています(婦人科の先生からご依頼をいただくこともあります)。
「今の不調」と「これからの健康」を、両方に
心と体を「ひとつのもの」としてとらえる東洋医学は、現代のストレス社会のなかで、あらためて注目されています。 鍼灸は今ある不調をやわらげるだけでなく、これからの健康を守る力を育てることも大切にする考え方です。 あなたの体にそっと寄り添い、内側から元気を引き出すお手伝いをいたします。
鍼灸施術についてご案内
- 本ページの内容は、鍼灸の作用について一般的に考えられているメカニズムの説明であり、特定の疾患の治癒を保証するものではありません。
- 施術の効果には個人差があります。「必ず治る」「絶対に良くなる」といった断定的な表現は使用していません。
- 症状によっては、医療機関の受診をおすすめする場合があります。気になる症状はお気軽にご相談ください。