古民家再生 改修後の内観

Case 03

築80年の古民家再生|リノベーション

CONCEPT

設計コンセプト

祖父母の代から受け継いだ築80年の木造民家。「壊して建て替えるのは忍びない。この家の記憶を残しながら、冬の寒さだけはどうにかしたい」——そんなご相談から始まったプロジェクトです。

まず実施したのは、床下・小屋裏まで含めた既存建物の詳細調査と耐震診断。傷みの激しい水まわりは減築して整理し、太い小屋梁と大黒柱はあらわしのまま残しました。床・壁・天井に断熱材を充填し、開口部は木製建具の内側に断熱サッシを追加。構造補強と合わせて、冬でも家全体で過ごせる温熱環境を実現しています。

土間だった台所は家族の集まるダイニングキッチンへ。建具や欄間など、使えるものは丁寧に手を入れて再利用しました。新しい暮らしの中に、80年分の時間が自然に同居する住まいです。

古民家再生 あらわしにした小屋組
既存の小屋梁をあらわしに。構造材がそのまま意匠になる。
古民家再生 改修工事中の大工仕事
自社の職人と進めた改修工事。既存材の状態を見ながら一本ずつ判断する。
古民家再生 一新した水まわり
水まわりは性能を優先して一新。古い躯体と新しい設備の対比を楽しむ。

DATA

建築データ

所在地滋賀県内
用途専用住宅(2世帯・5人家族)
構造・規模木造平屋建て(既存:築80年・伝統構法)
延床面積改修後 142.7㎡(43.1坪)※一部減築
工事内容耐震補強/断熱改修/間取り変更/水まわり一新/屋根葺き替え
設計・施工藤崎工務店